出版日期:2016-11-19
ISBN:9784004316316
作者:十川 信介
作者简介
結局のところ、人間とはわからないものである。しかし、それでもなお、人間とはわかるものである―。漱石の作品はわれわれにそう語りかけているのかも知れない。深い孤独と明暗を心にかかえ、小説という仮構を通して人間なるものを追究する。作家・夏目漱石(慶応三年‐大正五年)の生涯をえがく評伝。
书籍目录
不安定な育ち
子規との交友
松山と熊本
ロンドンの孤独
作家への道
小説記者となる
『三四郎』まで
『それから』の前後
修善寺の大患
講演の旅に出る
心の奥底を探る
生きている過去
『道草』から『明暗』へ
明暗のかなた
晩年の漱石とその周辺
内容概要
十川 信介(とがわ しんすけ、1936年12月21日 - )は、日本近代文学の研究者。学習院大学名誉教授。
北海道旭川市出身。北海道旭川北高等学校を経て、京都大学国文科卒、1966年、同大学院博士課程満期退学。京都府立大学助教授を経て、学習院大学教授。2007年、定年退職。2008年日本近代文学館副理事長。2010年より花園大学客員教授。
京大で中村光夫の教えを受け、二葉亭四迷研究を始める。1981年、『島崎藤村』で亀井勝一郎賞受賞。